●小間口とは | |||
そもそも小間口とは、源泉(温泉)が流れる本線「大堰」より、各源泉所有者(旅館)への引湯の際に用いられる湯口の事を言います。湯口および引湯には、木の樋が使用されます。 この樋は、栗の生木(伊香保の泉質には一番強い)で作られており、幅4寸(約13.2cm)長さ6尺(約198cm)と決められています。「図1」 |
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「図1」 |
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各源泉所有者への湯量は、古くから権利に基づいて決められており、樫の木で作られた「定盤木」「図2」という物によって測量されます。 | |||
「図2」 |
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この定盤木は、各小間口ごと、その所有する権利量分のみの温泉が流れる大きさに作られています。小間口で樋に板を横切らせ、定盤木を当てて高さを決め、その隙間から温泉が流れ込む仕組みになっています。「図3」つまり、一定の決められた量しか流れないようになっているのです。 | |||
「図3」 | |||
また大堰の流れには、勢いの激しい時や、静かな時があり、流入量が一定でない為、不公平をおこさないよう「切り落とし」という細工がしてあります。小間口の側面の板に切り込みが入れてあり、流入量が多いと、その分のお湯が大堰に戻るという仕掛けになっているのです。この「切り落とし」は一軒毎に寸法が異なっていますが、寸法の定めがなく、小間口の打ち替えの度に前の寸法を測って切り込みを入れています。 この小間口は、源泉所有者全員が見守る中、数年に一度、一日がかりで打ち替え(改修)られます。「図4」 |
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「図4」 | |||
●小間口権者(源泉所有者)とは この小間口を所有し、各々定められた量の源泉を所有する者の事を言い、現在旅館では9軒の所有者が、伊香保の伝統ある茶褐色の源泉『黄金の湯』を守るべく、厳しい適正使用を定め組合を形成しています。 |
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